クラニオセイクラルセラピー(頭蓋仙骨療法)は怪しい?理学療法士が考え方と向いている方を解説

クラニオセイクラルセラピー(頭蓋仙骨療法)は怪しい?理学療法士が考え方と向いている方を解説

「クラニオセイクラルセラピー(頭蓋仙骨療法)って、なんだか怪しい」——そう感じて検索し、この記事にたどり着いた方も多いのではないかと思います。

理学療法士としてこの施術に長年携わってきた立場から、正直にお伝えしたいと思います。
この記事では、なぜ怪しいと感じられるのか、実際に何を行う施術なのか、そしてどんな方に向いているのか・向いていないのかを、隠さずお話しします。

「怪しい」と思われる理由

「クラニオセイクラルセラピー(頭蓋仙骨療法)」と検索すると、「脳脊髄液の循環を改善し、自然治癒力を高め、自律神経を調整する」といった説明が出てきます。正直に言うと、これだけを読むと「本当にそんなことが起きるのか」と疑問に思う気持ちは、私たちもよく分かります。「怪しい」と感じる理由には、いくつか共通したものがあると感じています。

  • 頭蓋骨や仙骨のわずかな動きを感じ取る、という説明が直感的にイメージしにくい
  • 施術中に何をしているのか、外から見て分かりにくい
  • 中には、効果を大きく謳う発信を目にすることもある

こうした理由から「怪しい」と感じるのは、決しておかしなことではありません。
むしろ自然な反応だと思います。

当院ではどう考えているか

正直にお伝えすると、クラニオセイクラルセラピーが着目している「脳脊髄液の循環」について、現時点の学術研究では、明確な仕組みが証明されているわけではありません。
ここは誠実にお伝えしたいと思います。

だからといって、この手技を取り入れることをやめようとは考えていません。

身体は、頭だけで完結しているものではありません。
姿勢、呼吸、日々の感覚、筋肉の緊張、睡眠など、全身が影響し合いながら今の状態をつくっています。

クラニオセイクラルセラピーは、名前の通り頭蓋骨から仙骨、それをつなぐ脊椎の動きを感じ取りながらすすめていくセラピーですので、そうした全身のつながりに着目する、数ある評価・アプローチの一つとして位置づけています。


頭蓋骨から脊椎、仙骨までのつながり

私たちは、臨床の現場に立ち続ける中で、エビデンスや研究データをもとに、評価やアプローチの精度を高めるための学びを重ねてきました。
解剖学・生理学・運動学を学会やセミナー、研修を通じて学び続ける中で出会ったのが、クラニオセイクラルセラピーという手技です。

お客様の身体を全体的に見るようになっていくと、研究や確立された手技・知識だけでは、思うような変化につながりにくい方にも出会うようになりました。
そうした方の中には、クラニオセイクラルセラピーを取り入れることで、良い変化を感じていただけたケースもありました。

そうした学びを深めるために、医師・理学療法士・コメディカルが集まる学会や研修、プロスポーツ選手のコンディショニングに携わるトレーナーのセミナー、海外での解剖実習、関節鏡手術の見学など、国内外を問わず学びの機会を持ち続けてきました。
その中には、ウインタースポーツで五輪に出場する選手のコンディショニングに携わった経験もあります。

さらに、整形外科領域にとどまらず、栄養学や脳神経学、自律神経の調整(θ波メソッドなど)といった分野にも学びの幅を広げてきました。

保有資格やスタッフそれぞれの経験の詳細は、会社概要・スタッフ紹介でご覧いただけます。

会社概要
スタッフ紹介

エビデンスに基づく学びと、一人ひとりのお体に向き合う中で得た臨床経験。
その両方を大切にしてきたからこそ、私たちは今も、クラニオセイクラルセラピー(頭蓋仙骨療法)を大切な選択肢の一つとして活用しています。

どんなことを行うの?

クラニオセイクラルセラピー(頭蓋仙骨療法)は、強い力を加えたり、ボキボキと骨を動かしたりする施術ではありません。

頭や首、背中、仙骨などに軽く手を添え、呼吸に伴う動きや、触れたときの身体の緊張、本人の感じ方を確認しながら進めます。

施術中に行うことは、主に次のようなことです。

  • 頭や首、背中、仙骨(骨盤の中心にある骨)などに、軽く手を添える
  • 呼吸に伴う身体の動きや、触れた部分の緊張の変化を確認する
  • 強く押したり、揉んだりはせず、ソフトなタッチのまま関わり続ける
  • 本人の感じ方を伺いながら、必要な関わり方を調整する

体勢は仰向けや横向きなど、リラックスできる姿勢で行います。
マッサージのような揉みほぐしや、骨格矯正のような瞬間的な操作はありません。

「触れられているかどうか分からないくらいの、ごく軽いタッチ」というのが、この施術の特徴です。


クラニオセイクラルセラピーの施術風景

施術中、「呼吸が深くなった」「手足があたたかくなってきた」「身体が重くなった(力が抜けた)」といった感覚を持たれる方が多くいらっしゃいます。

施術後や翌日にも、お客様からさまざまなお声をいただいてきました。

  • 娘さんの結婚式を控えてエステに通われていたお客様から、「エステよりも、顔まわりの調子が良くなった気がする」というお声
  • 施術の翌日、職場で「化粧品変えた?」と聞かれたというお声
  • 「次の朝、すっきり起きられた」というお声

これらはいずれも個人の感想であり、同じような変化をお約束するものではありませんが、印象に残っているエピソードとしてご紹介しています。感じ方には個人差があり、その日の体調や身体の状態によっても異なります。

向いている方

こんな状態が気になる方に、クラニオセイクラルセラピー(頭蓋仙骨療法)は選択肢の一つになりえます。

  • 常に気が張っていて、身体の力が抜けにくいと感じる
  • 休んでも、休まった感じがしにくい
  • 呼吸が浅い、または呼吸をあまり意識したことがない
  • 強い刺激の施術(揉みほぐし・骨格矯正など)が苦手、または合わなかった経験がある
  • マッサージや整体に通っても、しばらくするとまた同じ状態に戻ってしまう
  • 何が原因か分からないけれど、身体のどこかに違和感や緊張が続いている

こうした状態は、原因がひとつに特定しにくいことも多く、「頑張って力を抜こうとする」よりも、「身体が自然と力を抜きやすい状態をつくる」という関わり方が合う場合があります。クラニオセイクラルセラピー(頭蓋仙骨療法)は、そうした関わり方の一つです。

向いていない方

一方で、次のような場合は、まず医療機関を受診・ご相談いただくことをお勧めしています。

  • 急な強い頭痛、意識や言葉の異常
  • 急に現れたしびれや麻痺
  • 頭部外傷後の症状
  • 発熱を伴う体調の急変
  • すでに医師の診断・治療が必要と分かっている症状

また、脳や脊髄、脳脊髄液の圧や流れに関係する病気で治療中の方は、事前に主治医へご相談ください。

クラニオセイクラルセラピー(頭蓋仙骨療法)は、強く押したり揉んだりしない、ごく軽いタッチで行う施術です。

ただし、妊娠中・産後間もない方、乳幼児、治療中の病気がある方については、身体の状態や医療機関からの指示を確認した上で、施術の可否を個別に判断します。
すべての方に一律に行えるものではありません。

クラニオセイクラルセラピー(頭蓋仙骨療法)は医療行為ではなく、身体の状態を確認しながら関わる施術の一つです。
医師の診断や治療が必要な状態を、この施術で代わりに解決しようとするものではありません。

よくある質問

Q. 何回くらい受ければいいですか?

決まった回数はありません。身体の状態や感じ方には個人差があるため、まずは施術を受けていただいた上で、ご自身の身体の変化を確認しながら、頻度や回数を一緒に考えていくことをお勧めしています。

Q. 痛くありませんか?

基本的に痛みを伴う施術ではありません。
強く押したり揉んだりすることはなく、ごく軽いタッチで行います。
「触れられているかどうか分からないくらい」と感じる方も多くいらっしゃいます。

Q. ボキボキしますか?

いいえ、骨格矯正のように瞬間的に関節を動かす操作は行いません。
ゆっくりとしたタッチのみで関わっていく施術です。

Q. 整体との違いは何ですか?

「整体」という言葉には統一された定義がなく、施術内容は店舗によって異なります。

当店の通常施術では、姿勢や関節の動き、筋肉の状態、動作などを確認し、必要に応じて施術と運動を組み合わせます。

クラニオセイクラルセラピー(頭蓋仙骨療法)は、それとは異なり、ごく軽いタッチで身体の緊張や本人の感じ方を確認しながら関わっていく点が特徴です。当院では理学療法士が、お身体の状態を評価した上で、いくつかのアプローチの中から、その方に合った関わり方をご提案しています。

回復スイッチコースとの関係

クラニオセイクラルセラピー(頭蓋仙骨療法)は、単体の施術としてもお受けいただけます。

また、当店の「回復スイッチコース」では、θ波メソッドによる関わりのあと、最後にクラニオセイクラルセラピーの頭蓋仙骨リズムを整えるアプローチを組み合わせて行っています。

単体で受けたい場合と、回復スイッチコースとして組み合わせて受けたい場合、どちらもお選びいただけます。

どちらが合うか分からない場合は、現在気になっていることを伺いながらご案内します。

▶ 関連記事:θ波メソッドとは?回復スイッチコースで大切にしている身体の考え方

まとめ

「クラニオセイクラルセラピー(頭蓋仙骨療法)は怪しいのでは」と感じて、この記事にたどり着かれた方も多いと思います。

ここまでお伝えしてきた通り、科学的な仕組みや効果のすべてが確立されているわけではありません。
それでも私たちは、目の前のお客様の身体と向き合いながら、この手技を臨床の中で大切にしてきました。

科学的に確認されていることと、確認されていないことを区別しながら、当店で実際に確認されている利用者の体験を、誇張せずお伝えしていく。それが、Conditioning Lab Tukipisteの姿勢です。

▶ 合わせて読みたい記事:新たにスタートした回復スイッチコースについて

クラニオセイクラルセラピー(頭蓋仙骨療法)が自分に合うか分からない方は、LINEから現在気になっていることをご相談ください。
施術内容や、回復スイッチコース・整体との違いをご案内します。

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