肩こりが、整体に通っても戻るのはなぜ?──理学療法士 が“その肩こり”をどう見ているか

ことばの日×睡眠×脳×ボディ

整体に通えば、その日は軽い。でも数日でまた元通り。姿勢を正しても、気づけば元のクセに戻って
いる。ジムやヨガ、パーソナルのマシンピラティスも試したけれど、肩の重さは結局変わらない。
レッスンの中ではきれいに動けるのに、日常に戻ると、いつのまにか元の使い方に戻ってしまう。
こんなお悩み、ありませんか?

  • 整体やマッサージで楽になっても、数日で戻ってしまう
  • 「姿勢が悪い」と言われ、正そうとしても続かない
  • ジム・ヨガ・ピラティスを試したが、肩の重さは変わらなかった
  • もう何年も、同じ肩こりとつき合っている

この記事を読むと、次の3つがわかります。
1. なぜ、いろいろ試しても肩こりが戻ってきてしまうのか
2. Tukipiste の理学療法士が、同じ肩こりを「どこを見て」「なぜそう考えるのか」
3. いわゆる「ほぐす」ケアと、何がどう違うのか
ノウハウの寄せ集めではなく、私たちが実際に体をどう評価しているか、その“考え方”をそのままお
見せします。

なぜ、整体に通っても・何年経っても肩こりが戻るのか

まず、前提をひとつ。
マッサージで楽になっても戻ってしまうのは、原因が「筋肉」ではなく「動かし方」にあることが多いからです。
肩がこるから、肩をもむ。姿勢が悪いと言われたから、姿勢を正す。たしかに、その場は軽く感じます。血流が一時的に増えるからです。でも、肩を固くさせていた“もと”の部分はそのまま残っています。だから数日でまた戻る。姿勢も、気づけば元のクセに戻っている。
これが、「ほぐす → 戻る」「直す → 戻る」をくり返してしまう正体です。表面で起きていることに対処していても、それを生み出している“動かし方”そのものが変わっていなければ、体はまた同じところへ帰っていきます。
肩こりで来られる方の多くは、肩そのものよりも、別のところに“きっかけ”が隠れていることがあります。
たとえば⸺

  • 胸郭(きょうかく=肋骨まわりの、呼吸で動く部分)が硬くなって、うまく動いていない
  • 肩甲骨(けんこうこつ)が、本来の位置や動きから外れている
  • 浅い呼吸が続いて、首や肩の筋肉が“呼吸の手伝い”までしている
  • デスクワークや家事で、同じ体の使い方がずっと続いている

つまり肩こりは、「肩だけの問題」ではなく、体全体の“動かし方”の結果として表に出てきていることが多いのです。

Tukipiste は、その肩こりをどう評価するか

ここからが、私たちがいちばん大事にしているところです。

Tukipisteは、理学療法士(体の専門職として国家資格を持つリハビリの専門家)が運営するコンディショニングラボです。理学療法士は、病院などの現場で「なぜ、その症状が出ているのか」を体の動きから読み解く“評価(アセスメント)”を専門にしてきました。その視点を、肩こりにもそのまま使います。

当ラボの理学療法士は、整形外科分野での臨床(10年・20年)を土台にしながら、そこで止まらず、脳神経科学・分子栄養学・トップアスリート(五輪レベル)のコンディショニングまで学びを重ねてきました。理学療法士が運営するお店も増えてきましたが、私たちが大切にしているのは、動き・神経・栄養を“ひとつの視点”として束ねて体を見ること。これが、よくある施術やパーソナルトレーニングとの違いです。なので私たちは、いきなり施術を始めません。同じ「肩こり」でも、その原因が次の3つのどこにあるのかを切り分けることから始めます。

1. 神経・運動制御 — 体に「いつ・どれくらい力を入れるか」を指示する仕組み。たとえば、スマホを見るときに知らないうちに肩がすくんでいる⸺あれもそのひとつです。ここにクセがあると、力を抜いていいはずの場面でも、肩に力が入りっぱなしになっていることがあります。
2. 動きのクセ(身体操作) — 普段、無意識にどう体を使っているか。本来は背骨や胸郭が担うはずの動きを、肩が肩代わりしていないか。
3. 身体機能 — 関節の動く範囲や、筋肉・組織の硬さといった“ハード”そのものの状態。

なぜ、わざわざ切り分けるのか。それは、どこが主な原因かによって、やるべきことがまったく変わるからです。動かし方が原因の人に、ひたすら筋肉をゆるめても戻りやすい。逆に、組織が硬くて動けない人に動きの練習だけしても、うまくいきません。「肩こり=とりあえずほぐす」で止まらないのは、ここを見ているからです。
私たちは、何かを断定して“治す”という言い方はしません。あくまで動きを評価し、使い方を整えるという視点で取り組みます。そのうえで、たとえば「あなたの肩こりは、ここの動きが出ていない分を肩が肩代わりして起きている可能性が高いです」というように、“理由”を言葉にしてお伝えします。
なぜ、わざわざ理由を共有するのか。それは、原因がわかると、施術を受けている時間以外の“残りの23時間”の過ごし方が変わるからです。ここが変わらないと、結局また同じところに戻ってしまいます。
そのうえでのアプローチは、大きく2段階です

・整える:硬くなって動けなくなっている部分(胸郭や肩甲骨まわりなど)に施術でアプローチし、まず“動ける状態”をつくる
・使えるようにする:その状態を、ご自身の体の使い方(身体操作)として定着させていく。silk suspension(シルクサスペンション=布で体を吊って支えるピラティス)なども使います。床や器具の上で固定された動きを覚えるのとは別に、少し不安定な吊り下げの中で、日常に近い“使える動き”を養うのがねらいです。

「ほぐして終わり」ではなく、「肩が頑張らなくていい体の使い方」まで一緒に持っていく。ここが、いちばんの違いです。
そして、ここで私たちが大切にしているのが、**「“できる”と“使える”は別物」**という視点です。
マシンや器具の上でフォームを覚えても、それが日常の動作や、スポーツの場面で自然に出てこなければ、体はまた肩に頼る使い方へ戻ってしまいます。だから私たちは“動きを覚える”で終わりにせず、覚えた動きが、意識しなくても出てくる日常動作になるところまでを一緒に目指します。
もちろん、変化の感じ方には個人差があります。1回でスッと軽く感じる方もいれば、積み重ねの中で気づく方もいます。私たちは“魔法のような即効性”をうたうのではなく、「気づいたら、肩に意識がいかなくなっていた」
⸺そんな体感の方が多いことを大切に、一緒に体を育てていくスタンスです。

今日からできる、ひとつの“気づき”

「では、今日から何をすればいいの?」と思われた方へ。肩こりは人によって原因が違うので、この記事で「この体操をすれば治ります」とはお伝えしません。そのかわり、ご自身の体に気づくための、ひとつの小さな視点をご紹介します。
1日の中で、自分の肩が“どこにあるか”を、ふと確認してみてください。
パソコンを見ているとき。スマホを操作しているとき。料理をしているとき。気づくと、肩が耳に近づいて、すくんでいませんか。そのとき、ふっと肩を下げて、力が抜ける感覚を探してみる。それだけで構いません。
大事なのは「直すこと」よりも、自分が一日のどんな場面で肩に力を入れているか、そのクセに気づくことです。施術を受けるかどうかに関わらず、この“気づき”があるだけで、体との付き合い方は少し変わります。
※強い痛みやしびれ、腕に広がる症状などがある場合は、まず医療機関へのご相談をおすすめします。私たちはコンディショニングの専門であり、病気の診断・治療を行う立場ではありません。

まとめ:まずは「あなたの肩こりの理由」を知ることから

もし、これまで何を試しても戻ってしまっていたなら、それは“あなたの努力不足”ではなく、まだ理由にたどり着けていなかっただけかもしれません。肩こりは「動かし方」の結果であることが多い一方で、その変化を体に積み上げる“材料”=栄養が足りないと、せっかく整えても元に戻りやすくなることもあります。Tukipisteが施術・運動・栄養を“ひとつ”として診る理由は、こちらの記事で詳しくお話ししています。
▶ 関連記事:良い施術も運動も“材料”が足りなければ結果は出にくい(栄養の話)
実際に「整体に通っても肩こりが戻る」状態から変わっていかれた方のケースも、あわせてご覧ください。
▶ 関連記事:整体に通っても肩こりが戻る⸺20代・デスクワーク女性のケース

まずは「お体の状態チェック」から

Tukipiste では、まずカウンセリングと評価で「あなたの肩こりが、どこから来ているのか」を一緒に整理するところから始めます。施術を受けるかどうかは、その理由を聞いてから決めていただいて構いません。ずっと「答え」を探してきた方にこそ、一度、自分の体を“評価”される体験をしてみてほしいと思っています。

はじめての方へ|お体の状態チェック&方向性のご提案(30分)
整体や運動を試しても戻ってしまう方へ。
今のお体の状態を評価し、何から始めるとよいかを一緒に見立てます。その場で何かを決める必要はありません。
「これって相談していいのかな?」という段階で大丈夫です。

公式LINEで相談する(お体の状態チェックのお申し込みもこちら)

※本記事は一般的な健康情報をお伝えするもので、特定の症状の治療や効果を保証するものではありません。私たちはコンディショニングの専門であり、病気の診断・治療を行う立場ではありません。気になる症状が続く場合は、まず医療機関にご相談ください。

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